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みなさんはフェイスブック広告の運用をどうやって実施していますか。プロに頼む、自分でやるなど選択肢はたくさんありますね。
最近は自分で運用する方も増えているのではないでしょうか。その中で、『何が良くて何が悪いかわからない』『スマホとPCどっちでやったらいいの?』などの声が聞こえてきました。
今回は、そんな悩みを解決する記事になります。ぜひ最後までご覧ください。
何が良くて、何が悪いの? 広告運用のいろは。
まずは広告運用の考え方・指針についてみていきましょう。広告運用の考え方には大きく2つあります。
①CV最大化 ②CPA適切化
の2つです。イケイケどんどん!まずはCVだ(売上・フォロー・問い合わせなど)というステータスなら①を運用の指針にし、一定の経営指標までCVを最大化していくことが重要です。ただ今回は、『適切なやり方』の記事なので、②を中心に解説していきます。
CPAをウォッチしよう
広告運用の基本的な考え方は、CPA(顧客獲得単価)を指標にすることです。CPAとは顧客を獲得するためにかかった広告費用のことを指します。CPAは広告効果を測ることができるためとても重要です。ビジネスの利益が出るか出ないかを判断する指標になるためです。
CPAが高いと言うことはそれだけ広告費にお金を使っていることになるため、コストが嵩んで利益が圧迫されます。目標値以内にCPAを抑えて、利益を生み出す必要があります。
CPAの計算方式
CPAの計算式は以上のようになります。限られた広告費用の中でいかにコンバージョン数を上げていくかがポイントになります。注意点として、コンバージョンとは商品の購入、問い合わせ、資料請求などさまざまな場合があります。ビジネス内容になって目標CPAも変わってくることになります。
CPAの具体例
計算式だけだと味気ないですし、分かりにくいためここでは具体例をいくつかみていきましょう
A洋品店のECで商品を40点購入。広告費用を10万円かけた
CPA = 10万 ÷ 40点 = 2500円
例えばこの商品が20000円のものであったならば、 2500円 ÷ 20000円 × 100% = 12.5%となり、1点あたり販売するための販管費が出ます。
A洋品店の広告を見て、店頭でのポップアップショップに20人来店し10人が購入。広告費10万円かけた
CPA = 10万 ÷ 20人 = 2500円
CPA=来店CPA2500円 ÷ 50% = 10000円
来店をゴールにすれば、2500円ですが、購買をゴールにすると10000円になります。ゴール(EC購入・来店購入・問い合わせ、、、)により適切なCPAは異なりますが、基準を作成し、目標設定していくことが重要です。
CPAの構成要素
CPAの計算について分かったところで、構成要素についてみていきましょう。まずはCPAの計算式のおさらいです。
CPA = 広告費用 ÷ コンバージョン数
次にもう少し細かくみていきましょう。広告費用は、以下でカウントされます。※CPCとは、Cost Per Clickの略で広告のクリック単価のこと
広告費用 = 広告のクリック数 × クリック単価(CPC)
続いてコンバージョン数。コンバージョン数は以下でカウントされます。
コンバージョン数 = 広告のクリック数 × Webサイトのコンバージョン率(CVR)
ここまでをまとめると以下のようになります。
つまり、CPAを改善するには、『CPCを下げる』か『CVRをあげる』かをすればよいのです。
CPCとCVRの構成要素
CPAは利益が出るか出ないかを判断する指標となり、CPA最適化を最適化するには『CPCを下げる』か『CVRをあげる』ことが重要だとわかりました。各要素にはそれぞれ『最適化するポイント』が存在します。
フェイスブック広告の場合、CPC最適化に重要なのは、『広告クリエイティブ』と『ターゲティング』が重要にになります。クリエイティブが重要なインスタの世界と、属性情報を豊富に持っているフェイスブックならではの要素といえます。また広告クリエイティブは普段のインスタグラムの投稿と連動し、生かすことができます。
要は普段の投稿でENGが良かったり、購買につながった投稿をみておけば、広告にも活かしていけるわけです。普段の投稿をしっかり分析していれば広告運用の効果も最大化できます。広告を自社運用する意味もこの辺りにあります。
CVR最適化は広告からランディングしたページの内容や、サイト自体のサービス、回遊性など、『サイトのクオリティ』に依存してきます。そのため広告だけでCVRが上がるとは一概に言えません。
ここまでをまとめると、、、
まとめ
CPAをウォッチし、利益が出る指標作りが重要
『CPCを下げる』、『CVRを高める』ためのPDCAを回す
広告クリエイティブと普段のインスタグラム投稿は切っても切れない関係
スマホとPCどっちがいいの?
では次にスマホとPCでどんなメリットデメリットがあるか見ていきましょう。
スマホ版メリット
- 設定がカンタン(スマホで投稿可能)
- 広告経由のフォロー数を計測できる
PC版メリット・デメリット
- 『リーチ』『売上』『トラフィック』、、、など目的に合わせた最適な設定ができる
- クリエイティブの出しわけができるため、クリエイティブ改善がしやすい
- 分析と改善がしやすい(CPC・CVRの改善ポイント発見)
となります。CPA最適化を考えるとPC版の方が良いと思います。分析を回し次のアクションを実行するにはPC版が最適です。ただ最近はスマホ版でもできることが増えてきています。
スマホ版 意外と良いポイント
- リンク設定ができるので『パラメーターで追跡が可能』
- オーディエンス設定ができる(性別・年齢・地域・興味関心)
スマホ版でもオーディエンス設定が詳細にできるようになってきているため、ポップアップイベントの短期間の認知広告などはスマホ版でも十分だと考えられます。
ここまでをまとめると、、、
まとめ
手間なくやりたい、・短期間のイベントなどの場合はスマホ版でもOK
継続的にCPA改善したい場合はPC版
広告運用に困ったら
いかがでしたでしょうか。広告運用はよくわからない、成果が出ているか信じられないという声も多く聞きますが、適切なやり方やブランドに合ったパターンを見つければ成果は必ず出ます。ただそのための道のりが専門的でありなかなか辿り着けない、、、という方も多いのだと思います。
ぜひ自分で運用してみて、それでもわからない!方はぜひご連絡ください。広告運用だけでなく戦略〜運営全般を承っています。相談は無料ですのでぜひご連絡ください。