音楽フェスから見るリアルの復活

みなさんこんにちは。コロナが明けて外に遊びに行くのが楽しいですね。これからくる夏休み、お盆休みでは海外へ行く方も増えてくるのではないでしょうか。私の前職の百貨店の売上好調を見ても、『リアル復活』が顕著になってきたように思えます。

伊勢丹新宿本店、過去最高の売上高 ブランド品など高額消費が牽引

https://www.asahi.com/articles/ASR5962T8R59ULFA00J.html#:~:text=%E7%99%BE%E8%B2%A8%E5%BA%97%E3%81%AE%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E4%B8%B9%E6%96%B0%E5%AE%BF%E6%9C%AC%E5%BA%97,%E9%81%8E%E5%8E%BB%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

一方で、2021年あたりからファッション部門のEC売上に翳りが見えてきました。2020年前後から始まったアパレルECバブルとも言えるEC偏重な動きが、コロナを経て、『リバウンド』しているようにも思えます。

国内電子商取引市場規模(BtoC及びBtoB)

https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html
目次

フジロックの決断

何を隠そう私は中級フジロッカー。まだまだ玄人とは言えませんが、2017年から毎年フジロックに足を運んでいます。

そのフジロックに関する記事でこんなものが出てきました。

フジロック、2023年はYouTube配信なし 「リアルでの体感を楽しんで」

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/15/news182.html

なんとなんと!! 2018年から実施していたyoutubeによる全世界配信をやめるとのことです。2018年はケンドリックラマーとスクリレックスなアゲアゲなフジロックでした。当時は、『お金払ってるこっちの身にもなれよ』なんて思ったものです。ただ私も含めた多くのフジロッカーは、大事の前の小事は気にしない太っ腹。フジロックの高い目線を受け入れていました。

フジロックが世界に出ていくには仕方ないよね!ってことです。

その場にいる臨場感、アーティストと観客の間で生まれる一体感。これは現地にいるからこそ味わる、フェスの醍醐味だ。YouTubeでのライブ配信をきっかけに、世界にいる音楽ファンがフジロックの魅力を知り、アーティストを発掘する機会が増えることに期待したい。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/fuji-rock-decides-to-live-stream_jp_5c5aad8ae4b0cd19aa945da8

音楽フェスマーケットってどうなってるの?

フジロックの決断も気になりますが、まずは日本の音楽フェスのマーケットは大きくなってるのか、変わらないのか。そちらについてい調べてみました。

2022年の音楽フェス市場は2019年比87.3%、動員数は83.8%まで回復 / ぴあ総研が調査結果を公表

https://corporate.pia.jp/news/detail_live_enta20230501.html

2019年までは前年を大きく上回っていた音楽フェス。2020年のコロナで一気になくなり、2022年にやっと復活が見えてきたと言った感じでした。まだ2019年の水準には戻っていない状況。

まさに2023年がどうなるのか?が大きな意味を持つと感じています

2023年上半期のフェス

日本の大型フェスといえば、フジロック、サマーソニック、ロッキンなど。多くが8月前後に開催されるため今年の大勢はまだ不透明な状況です。ただ日本で言えば、グリーンルーム、世界で言えばコーチェラなどが既に実施済み。ネット情報なので完全な情報ではないですが、以下が結果。

「コーチェラ」の動員数は、COVID-19以前でいうと、2週間全体で約25万人(2023年も同程度との報道あり)

https://www.huffingtonpost.jp/entry/fuji-rock-decides-to-live-stream_jp_5c5aad8ae4b0cd19aa945da8

5月27日(土)、28日(日)の2日間に渡り、横浜赤レンガ地区野外特設会場にて「GREENROOM FESTIVALʼ23」が開催された。2日間で計12万人が来場した。

https://www.warpweb.jp/culture/feature/music/64778/#:~:text=5%E6%9C%8827%E6%97%A5%EF%BC%88%E5%9C%9F,%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%9D%A5%E5%A0%B4%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

今年で15年目を迎えた同フェスに、今年は前年比1万人増の12万人が来場。

https://www.wwdjapan.com/articles/863744

と言った結果でした。結果としては19年と同レベルかそれ以上に戻ってきていると思われます。

リバウンド、それともリアルの価値

さてさてここからが問題。コロナ明けでリアルの戻りがあらゆる分野で出てきていることは事実でしょう。ではこれはいつまで続くのでしょうか。偉い経済学者さんとかは色々想定しているんだと思いますが、そこは専門家ではないので割愛します!あくまで個人的な考えとして。

フジロックにしかり、グリーンルームにしかり、毎年行っていて思うところとしては(コロナ中もずっと行ってた)、新しい感じが少ないな〜ということ。これは一概に悪いわけではなく、安定していて良いとも言えます。特にリアルの価値は、安心と信頼と親和性が高いとも言えますので、良いことのような気もします。

ただ新しい感じが少ないのも事実。痒いところに手が届くサービスが生まれ、まさに安心していけるフェスになってきているのでしょう。

新サービス「FUJI ROCK PLUS」登場!

https://www.fujirockfestival.com/news/detail/4355

グリーンルームなんて、無料で見れるスペースがどんどん整備されて、もはやチケット買う必要がないレベルです。ただ求めているのは、『なにこれ!』的な新しいときめきだったような、、、。

フジロックがyoutube配信を辞めたことは、現場に行く人にとっては限定感が出ていい気分になります。高い金を払った人が気持ちよくフェスを楽しめることも良いこと。ただこれが本当にリアルの価値を高めたことになるのか、、、には個人的には疑問が生まれます。

リアルの価値を考える

上の資料は私が講師を務める文化服装学院で、20代の学生とリアルの価値についてディスカッションしてまとめたものです。若い人も、コミュニティや限定性は大切にしており、マーケティング手法としてリアルの有効性が発揮できているのは間違いないかなと感じています。

学生と話していて、面白かったコンテンツはこちら

大阪で行った餃子屋さん 【ン】
会員制の餃子屋さんで予約時に合言葉を言わないと予約出来ない人気店
店内は立ち飲みで薄暗く内装もこだわられていた。
メニューは全部口頭で伝えられ、アトラクションのようなお店だった。
味が美味しいのはもちろんだが普通に食べるよりもより美味しく感じ気がしました

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27113614/

インスタグラムはやりたくない。ディスコードを使ってコミュニティ化したい。Twitterだと変なバズりするから嫌だ

行ってないけど自分の地元でやってたイベント
地域密着の雰囲気がとても良かった

https://www.instagram.com/p/CrafyoMP3eJ/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

コロナを経て、少なくとも1~2年はリアルが強い時代が来るでしょう。ただ本当に重要なのはその先だとも思います。今はコミュニティや贔屓することがマーケティング手法になり、これから確立されていくでしょう。ただそれは手法であり、本当の価値ではないのではー?というのが今回のお話でした。

まあー、うだうだ言わず、現場に行って価値を見極めるのが一番だと思いますので、今年も5日間フジロックを楽しんでこようと思います。

まだチケットは販売中ですので、みなさんもぜひ現地で会いましょう!!

e plus

https://eplus.jp/sf/live/festival/frf
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